平成29年年頭所感 次の世代に繋げる組合に

平成29年年頭所感
次の世代に繋げる組合に

千葉県理容生活衛生同業組合
理事長 増田 稔

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平成29年の新たな年を迎え謹んでお慶びを申しあげます。
酉年の今年は、商売をしている私達にとって「何かを懐に取り(酉)こむ」と言う意味での酉年と考えたいと思います。どうぞ本年が組合員の皆様そしてご家族の皆様にとりまして良き年となりますように願っております。又、常日頃組合に対しまして格別のご理解、ご協力を賜りまして厚く御礼を申しあげます。
理事長として2度目の新年を迎えました。振り返ってみますと、慌ただしく忙しい中、県下組合員の皆さんそして理事役員の皆さん達に、深いご理解とご協力を頂きながら、只夢中でやってまいりましてあっという間の1年と半ばが過ぎました。
大企業優先の日本経済、中小零細企業の私たち理容業を営む組合員には、益々厳しさが増してきており、後継者不足、廃業、組合離れ、組合員減少、組合財政の逼迫等の状況が続いておりますが、くじけず負けない様に頑張ってまいりましょう。
昨年は「丙申」と言う年回りで、幾多の災害がありました。被害にあわれた地域の皆様には心よりお見舞いを申しあげます。今年の干支「丁酉ヒノトトリ」も意味はやはり改革の年として続きますが、良い意味での年となることを願います。
千葉県組合において山積された問題を、引き続き一つ一つ解決して行きたいと思っております。荒削りのところもあろうかと思いますが、私に課せられた県組合財政の健全化に向け、しっかりと役員一同と共に取り組んでまいりたいと考えております。よろしくお願い致します。
平成27年12月から4階のテナント入居(1年経過)、平成28年4月から県組合賦課金月額の値上げ実施、理事会開催回数の減、役員の旅費規程について日当の減額の改定施行、理容競技会場の利用面積の減、大会ポスター・プログラム制作費の大幅減、事務所コピー機の入れ替えリース代金大幅減、京葉銀行振込手数料の削減への取り組み、推薦業者からの紹介料入金(恒久的では無い)等々が、主に平成28年度から変更・実施した施策です、これらによりお蔭様をもちましてどうにか本年度は赤字財政から脱出できそうな様子で推移いたしております。
他、更に組合事業の中で守っていかなければならない必要な部分、又、新しく取り入れていかなくてはならない部分を見極めて取り組んで参ります。次の世代に繋ぐことの出来る組合を、みんなで協力し合って作っていきたいと思っております。
組合を守る為には組合員の減少に歯止めをかけなければなりません。組合の土台となる組合員一人一人が現在まで何十年と自分を守ってくれた組合を、今一度振り返って見てください。此処は今、皆が連帯感を持って、互いに手を携えて自分達の組合を守って行く時ではありませんか。世の中は競争の社会ではあります、競争によって物事は発展・向上があります。理容でも同じです。他店と競争です、しかし、これからは大きな競争相手から自分や組合を守る為に、皆が協力し合う事、私は組合員同士のお互いの気持の繋がりが組合の存続に繋がると思っております。組合員同士が声掛け合ってお茶したり、カラオケで楽しんだり、出かけたり情報交換したりの色々なことで、仲良く楽しい間柄の組合員となる事が良いですね。厳しい時代ですがどうぞ切にお願い申しあげます。
「社会貢献」では9月第二月曜日に全国規模で行う「理容ボランティアの日」には様々な形でボランティア活動を実施しております。県内各支部、各部においてもそれぞれの形でボランティア活動を行っております。千葉県組合で進めている「災害時における理容ボランティア」は、各支部と地元行政との間で協定を交わし、被災者に対して心のケアを手助けするといったことを支部ごとに奨め広めております。現在徐々に進み広がって来ております。ご協力ありがとうございます。
又、「振り込め詐欺・女性の性犯罪の防止」について、千葉県警察と千葉県理容組合・美容組合との間で、被害を未然に防ぐと言う事で協力し合う覚書を交わしました。
こうした行政との連携活動は理容の社会的地位向上に繋がります、社会に浸透するまで時間がかかるでしょうが、ご理解とご協力をお願い致します。
第68回全国理容競技大会は11月21日高知県において開催され、千葉県より代表選手が3部門に各2名、選手6名が挑戦いたしました。その結果、第一部門敢闘賞に石原寛太選手(中央支部)、第二部門第三位に掛巣舞選手(香取支部)の2名が見事受賞致しました。おめでとうございます。日々積み重ねた努力の成果であります。そして、何よりも強化訓練の日程を増やしてまで、選手以上に終始熱意ある指導に携わって戴きましたコーチの皆さんに、心からの感謝の意と敬意を表します。又、選手には次の第69回全国大会和歌山県大会でも、表彰台を目指して頑張って頂きたいと思います。
私をはじめ県役員一同も選手に負けないように、関係諸官庁との連携を取りながら、県組合行政にしっかりと取り組むことに、新年を迎えてあらためて心に誓い、『次の世代に繋げる組合に』として邁進することをお誓い申し上げます。
結びに、本年も皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。